●DISC ONE(CD) STUDIO RECORDING 01 トーキョー・シック 02 もう憎しみはない 03 こんな素敵な日には 04 Bye Bye Handy Love 05 トーキョー・シック(MONO) 06 トーキョー・シック(LIVE) 佐野元春&雪村いづみ (M1,M2,M5,M6) 佐野元春 (M3,M4) 演奏: 前田憲男 with The Old Playboy All-Stars (M1-5) ●DISC TWO(DVD) LIVE & RECORDING <レコーディングドキュメント&ミュージッククリップ> (at アバコクリエイティブスタジオ 2012.4.18) ・「もう憎しみはない」 ・「こんな素敵な日には」 ・「Bye Bye Handy Love」 ・「トーキョー・シック」 <BillboardLive TOKYO ライブ映像収録> (2012.5.10) ・「LOVE」(LIVE) ・「トーキョー・シック」(LIVE) ・「恋人になって」(LIVE) ・「ケ・セラ・セラ」(LIVE) 「トーキョー・シック」は iTunes Store限定で配信されてる。

TOKYO CHIC VIZL-619(DMA-013 DMDVD-017) オリジナル・リリース 2014.2.12 チャート最高位44位 2012年5月9日にiTunes Store限定で配信された佐野元春と雪村いづみの世代を超えたコラボレーション作品「トーキョー・シック」が、未収録を含むスタジオ・レコーディング6曲を収録したCDと、レコーディング・ドキュメンタリーやミュージック・クリップ、ライヴ映像を収録したDVDとセットのパッケージで、DaisyMusic(配給はビクターエンタテインメント)から2014年2月12日に発売された。 CDには佐野元春と雪村いづみがデュエットした「トーキョー・シック」と「もう憎しみはない」のほか、佐野元春が前田憲男編曲・指揮のビッグバンドでレコーディングした「こんな素敵な日には」と「Bye Bye Handy Love」のスウィング・ヴァージョンを収録している。「トーキョー・シック」は'50年代へのオマージュとしてモノラル・ヴァージョンが作られて追加収録。ビルボードライブ公演でホーボーキングバンドと共演した際のライヴ・ヴァージョンも収録している。 DVDは前田憲男編曲・指揮で行われたビッグバンドとのレコーディングのドキュメンタリーを前半に収録し、後半は2012年5月10日に行われたビルボードライブ東京公演から、雪村いづみをゲストに迎えて演奏された4曲を収録している。 これまで未発表だった楽曲「もう憎しみはない」は佐野元春が雪村いづみのために書き下ろした作品で、前田憲男の編曲・指揮のもとビッグバンド形式のレコーディングが行われ、日本のジャズ界を支えた名うてのミュージシャンとスタッフが参加して作られた。「愛と憎しみ、そして寛容」という普遍的なテーマで書かれている。まるで一編の映画を観ているかのように映像を喚起する楽曲で、雪村いづみのヴォーカルが素晴らしい。佐野元春の抑制されたヴォーカルも胸を打つ。 「こんな素敵な日には」と「Bye Bye Handy Love」のスウィング・ヴァージョンもまた佐野元春の新しいアプローチとして捉えていいのかもしれない。これまでのジャズ風の作品とは一線を画すもので、佐野元春のヴォーカルは若い頃のようには響かないが、年齢を経た表現が味わい深く感じられる。 ●『トーキョー・シック』を購入する。 ・「トーキョー・シック」特設サイト http://www.moto.co.jp/tokyo-chic/ ●スーパー・シック〜雪村いづみオール・タイム・ベストアルバム VIZL-604 オリジナル・リリース 2014.2.12 佐野元春が企画・監修したベスト・アルバム『スーパー・シック〜雪村いづみオール・タイム・ベストアルバム』がDVD付きでビクターエンタテインメントから2014年2月12日に発売された。 雪村いづみは2013年4月30日でデビュー60周年を迎えた。本作品のブックレットには佐野元春と雪村いづみの対談(Motoharu Radio Show 2012年3月13日放送、3月20日放送から)が収録されていて、その中で佐野元春は「(デビュー60周年を)みんなでお祝いしましょう」と語っているが、それが結実したのがこの作品だということ。CDは2枚組でレーベルを超えて全50曲を収録。Disc 1は「MONO Years(1953 - 1960)」、Disc 2は「STEREO Years(1962 - 2013)」という構成で、「もう憎しみはない」と「トーキョー・シック」を収録している。Special DVDは雪村いづみの十代から現在までを辿る内容で、新東宝映画とNHKの番組から歌唱場面が26曲(45分)収録されている。 佐野元春はこうしたアーカイヴ的な仕事について、大滝詠一から意識的、無意識的に学んだことが大きかったと話している。実際、'50年代、'60年代の雪村いづみの存在感はレコードよりも映像を見るほうがわかりやすいとして、大滝詠一から映像資料のいくつかを借りたという。大滝詠一は音楽家であると同時に日本映画の研究家でもあり、自宅はまるで「図書館」のようであったとか。惜しくも本作の完成を待たずに亡くなってしまったが、「先達に敬意を持ってお礼をする」という大滝詠一からの助言に深く頷くところがあったという。戦後のポップソングのアーカイヴを充実させようとした大滝詠一の意思は佐野元春によって次の世代に受け継がれてゆくのだなぁと感じられる素晴らしい作品に仕上がってる。 『スーパー・シック〜雪村いづみオール・タイム・ベストアルバム』を購入する。