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bayfm78 15th Anniversary LOVE OUR BAY SPECIAL LIVE in Port Park |
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2004年8月15日(日) 千葉ポートパーク 円形広場野外ステージ 整理番号 G0015番 佐野元春(Vocal, Guitar） 古田たかし(Drums) 井上富雄(Bass) 佐橋佳幸(Guitars) Dr.kyOn(Keyboards, Guitar) 山本拓夫(Saxophone, Flute) エリック宮城(Trumpet) 片岡雄三(Trombone) SPAM(Percussion) Set List 01 ナポレオンフィッシュと泳ぐ日(Summer Jam version) 02 99ブルース(Summer Jam version) 03 Young Bloods(Summer Jam version) 04 Heart Beat 05 観覧車の夜 06 DIG Encore 07 アンジェリーナ〜メドレー 08 Someday 朝からの雨が開演前まで降り続いていた。"君のタオルは小さすぎて濡れた身体をぬぐいきれないだろう"なんて洒落にもならない最悪のスタートだった。だが予報通り昼過ぎには雨は止んだ。 オーブニング・アクトのき乃はちに続き、THC!!で午後2時に開演すると、音楽の魔法なのか、ちりぢりになっていた気持ちがひとつになり心に余裕が生まれた。はじめて聴いたが東京60WATTSの演奏力(特にギタリストとピアニスト)には感心したし、最新作でブレイクしたスキマスイッチの「ふれて未来を」は確かに魅力的だと思った。Kick The Can CrewのKREVAのステージは子どもたちに人気があった。ダンスしながら楽しむ様子はなかなか素敵だと思った。そんなKREVAのパフォーマンスをAブロックの横で、出番を終えたTHC!!の3人がずっと見ていた。 しかし雨が止んでも気温は上がらず身体が冷えて困った。セッティングの合間には、鳥肌が立っているのに気づいて、手のひらで擦ったりして身体を暖めた。体温も回復しずいふんと過ごしやすくなった5時過ぎになって、ようやく佐野元春 & ザ・ホーボーキングバンドが登場した。 セッティングの間中はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの曲が途切れることなくながれていた。bayfmのDJ門脇知子のアナウンスで佐野元春 & ザ・ホーボーキングバンドが紹介されると、曲は「Hot Fun In The Summertime」になった。いつものように登場する順番は最初が佐橋佳幸、そして最後に佐野元春。今回はホーボーキングバンドの他に、パーカッションそして山本拓夫を中心にした3人によるホーン・セクションがサポート・メンバーとして加わった大編成で、まるで往年のハートランドのようであった。 太陽の如く赤いシャツにサングラスという出で立ちの佐野元春は、スタートからエンジン全開フルスロットルでとばした。事前に約1時間のパフォーマンスであることがアナウンスされていたので、オーディエンスも後には白い灰しか燃え残らないくらいに一瞬にして燃え尽きようとヒートアップした。 シングルのカップリングとしてホーボーキングバンド・ヴァージョンが発表されていた「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」と「99ブルース」。ホーン・セクションとパーカッションの演奏が加わりより一層パワフルとなっていた。考えてみればこのジャム・バンド傾向の「99ブルース」をライヴで聴くのははじめてだった。 「Young Bloods」は802のイベントで聴いたヴァージョンを下敷きにしていた。佐野元春はここではじめて楽器(セミアコ)を手にして唄いだした。"静かな夏のブルースに眠る この街のSummer In The City"と歌詞を代えていた。Dr.kyOnのハモンドと今回参加したエリック宮城のフリューゲルホーンのソロ演奏がフィーチャーされてて素晴らしかった。 佐野元春の十代の思い出がいっぱい詰まっているという「Heart Beat」はこういった夏の野外で聴くといい感じだ。よい選曲だと思った。アコースティック主体ではあったけれどオリジナルに近いアレンジだった。佐野元春のハーモニカがフィーチャーされるためか、この曲では先ほどのエリック宮城が退場していた。 ニュー・アルバム『THE SUN』からはすでにライヴでお披露目済みの「観覧車の夜」と「DIG」。どうしても正式なタイトルより先に仮タイトルのほうの曲名が浮かんでしまう。「観覧車の夜」は今回の編成にぴったりとした楽曲だと思った。「DIG」は野外で聴くと気持ちよい。ジャム・バンド傾向の曲は屋外で体験するとより開放的な気持ちになるのでいい。「もっとやれ、どんどんいけ」という感じで盛り上がる。 アンコールで佐野元春はストラトキャスタを手にして「アンジェリーナ」を歌った。そしていわゆる「デトロイト・メドレー」へと続いた。オーディエンスとのコール&レスポンスを楽しむ佐野元春の姿に何の迷いも感じられない。素晴らしいパフォーマンスだった。 最後の「Someday」では声が出ない場面があり、僕はオリジナルのキーで歌ったので声が出なかったのかなと思った。今年になって大黒魔季によるカヴァー・ヴァージョンや、映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の中の1シーンで印象的に使われたりして、またこの曲にスポットライトが当てられることになった。昨年のMilk Jam Tourでは歌わないことが多かったが、今年のツアーではラストの曲として復活するのかもしれない。この日、「Someday」を聴きながら、僕の胸の中をいろいろな思いがよぎった。 『THE SUN(初回生産限定盤)』を購入する。 『THE SUN(通常盤)』を購入する。 |
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