●DISC ONE(片面2層/約99分)
01 Hobo King Band のテーマ '06
02 アンジェリーナ
03 ぼくは大人になった
04 Complication Shakedown
05 Strange Days
06 Heart Beat
07 99 Blues
08 Individualists
09 ナポレオンフィッシュと泳ぐ日
10 Rock & Roll Night
11 バルセロナの夜
12 Do What You Like -勝手にしなよ
13 最後の１ピース
14 観覧車の夜
15 君の魂 大事な魂
●DISC TWO(片面1層/約92分)
16 Wild Hearts
17 ブルーの見解
18 悲しきRadio
19 So Young
20 Rainbow In My Soul
21 Young Bloods
22 約束の橋
23 Someday
24 New Age
Encore
25 国のための準備
26 星の下 路の上
(Bass:高桑圭、Guitar:深沼元昭、Drums:小松シゲル)
27 Hobo King Band メドレー
28 彼女はデリケート
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「星の下 路の上」2006.4.2 LIVE AT 東京国際フォーラム / HALL A
DaisyMusic POBE-9381 DMDVD-004/5
オリジナル・リリース 2006.11.22
2006年4月2日(日)に、東京国際フォーラム ホールAで行われた「星の下 路の上」ツアー最終公演の模様をノーカットで収録した映像作品。初回限定盤は豪華スペシャルBOX仕様でライヴ音源を収録したCDとレプリカ・チケットが封入されている。
僕はこの最終公演を聴きに行ったので、撮影クルーが入っていたことは知っていたし、DVDになることも当然予想することができた。しかし、そのDVDが2枚組のノーカット版という形でリリースされ、DVDの価格が高額になるということは、全くの想定外だった。この価格では購入層が限定されるんじゃないだろうか。僕は納得できなかったが、そんな思いを胸にしまい込んで、このパッケージを手にすることとなった。けれど、この作品に触れた時、とても愛しい気持ちになった。この「星の下 路の上」ツアーは祝祭だったと今更ながら理解できた。正にマスターピース、愛蔵版だとそう思った。
このDVDを見るということは追体験することになるわけだが、まず最初に気がついたのは音がひじょうに良いということだった。ライヴではラウドで重低音がビシバシくる印象があったけれど、各楽器の音のバランスが良く、ヴォーカルもクリアになってて聴きやすい。そして何よりバンドが繰り出すグルーヴが全く損なわれてないので臨場感がある。
長年、佐野元春のライヴ映像作品を手掛けてきたディレクターの林ワタルならではの、要所を押えた場面構成で迫力ある画面となっている。ミュージシャン一人ひとりの表情やパフォーマンスが窺えて興奮する。例えばMWSのポッドキャスト「ホーボー・キング・バンドオフビート対談」第2回で話題となった「Do What You Like -勝手にしなよ」。一瞬歌詞を忘れてしまい、歌に詰まった佐野元春をホーボーキングバンドがフォローする場面。Dr.kyOnが気づいて、指が即座に反応し、何とか取り繕うのだが、その危機を乗り切った後、何事もなかったように演奏をしているが、バンドが顔を見合わせて笑顔になるところが映っている。
「New Age」でバルーンと星屑が降ってくるシーンは、実際に会場で体験したからなのか、感動の波が押し寄せることはなかった。このDVDでは淡々とライヴをドキュメントする方向で凝った見せ方はあえてしていない。その後のアンコールのほうが強烈な印象を残す。「国のための準備」と「星の下 路の上」はどちらも間違いなくベスト・パフォーマンスだ。ホーボーキングバンド結成10周年と佐野元春のデビュー26周年、満50歳、その全てが輝きを放っているような気がした。
DVD『「星の下 路の上」 2006.4.2 LIVE AT 東京国際フォーラム / HALL A』初回限定盤を購入する。
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