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佐野元春 and The Hobo King Band COUNTDOWN JAPAN 06/07 WEST |
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GO!GO!7188の時にPLANET STAGEに入って、少しのあいだ見た後、セットチェンジの間に前へと移動した。このPLANET STAGEには真ん中に柱があって、その真後ろだけは避けようと決めて、ひたすら前に進んだ。GO!GO!7188の観客がどっと捌けていなくなったおかげでフロント・エリアの中央ブロックに入れた。ステージがよく見える。逆に前過ぎて向かって左側にあるスクリーンが見にくいくらいだった。 開演はほぼ予定時刻どおり。よくよく考えてみれば、この後に出演するスカパラがカウントダウンするので、時間が超過してたら話にならない。そんな緊張感漂う中、佐野元春の名前がアナウンスされると、いきなりアンコールのような手拍子が起こって、会場は早くもヒートアップした。盛大なアプローズで迎えられた佐野元春 and The Hobo King Band。今回は佐橋佳幸と山本拓夫がスケジュールの都合で不参加となり、代わりに藤井一彦とボブ・ザンクがホーボーキングバンドに加わっていた。 いきなりボ・ディドリー・ビートが鳴り、1曲目は「99Blues」だとわかったのだが、このイントロダクションがやたらと長かった。ようやく登場した佐野元春はハンドマイクでのパフォーマンス。色褪せた黒のキャスケット、黒のポロシャツに黒のパンツ。上から下まで真っ黒の衣装だった。 企画アルバム『The Essential Cafe Bohemia』が出たばかりということからなのか、そのアルバムのナンバーがオープニングとなったわけだ。続いていつものようにセットで演奏されたのが「Individualists」。お馴染みの展開だったが、オールスタンディングならではの盛り上がりがあった。 「Complication Shakedown」で赤のストラトキャスターを手にした佐野元春だったが、Dr.kyOnのソロ・パートを忘れて歌いだしてしまった。すぐに間違いに気づいてDr.kyOnのソロは演奏されたわけだが、その後は、歌ってしまった歌詞の続きから歌うという、トリッキーな技を見せて(笑)、平然としていたのがおかしかった。 今回のフェスティバルは「TOUR2006 星の下 路の上」のダイジェスト版といった選曲だった。'80年代の楽曲が大半を占めていた。僕は普段カラオケには行かないので、佐野元春の曲を歌うのはライヴ会場だけだ。このようなセットリストだったら、もう一緒になって歌うしかない。一年の最後だし、ここで思い切り果てて、それで終わりにしようと思った。 「次に聴いてもらいたい曲は僕が20代の時に書いた曲。今日ここに集まってきてくれた人の中には20代、30代の人が多いと思う。もしかしたら10代の人もいるかもしれない。みんなの前でこの曲が歌えるのはすごくうれしいです。知っている人がいたら一緒に歌ってください」と言ってはじまったのが「Someday」。イントロで一際大きな歓声が上がった。佐野元春は今回の出演アーティストの中ではベテランになる。若い世代が多いこのロックフェスティバルで他のアーティストを見るために来たのだという観客もPLANET STAGEの中にはいたはずだ。彼らは佐野元春のライヴ・パフォーマンスを今回はじめて見たのではないだろうか。そのことを意識していたのか佐野元春は特別な思いを込めて「Someday」を歌ったように思えた。普段のライヴ・ツアーでは見られないオーラのようなものが「Someday」にはあった。受け取る側にもその思いが伝わってくる素晴らしいパフォーマンスだった。 「もうすぐ年が明ける。みんなで景気よくしたい」と言ってはじまったのが、このところ定番となった「Hobo King Band メドレー」。コール&レスポンスの時に「ブレイク・アウト!」と言って演奏を止め、「まだ足りないんだよ」と次々に新しい提案を出すという展開に、僕は大喜びした。2006年最後のライヴ、このままカウントダウンしたかったというのが本音だ。いつかきっとという思い、それを胸にして、僕は新しい年を迎えた。 ■COUNTDOWN JAPAN WEST 2006年12月31日(日) インテックス大阪 PLANET STAGE 佐野元春 and The Hobo King Band 佐野元春(Vocal, Guitar） 古田たかし(Drums) 井上富雄(Bass) Dr.kyOn(Keyboards, Guitar) 藤井一彦(Guitar) Bob Zang(Saxophone) 田中まゆ果(Backing Chorus) 竹内宏美(Backing Chorus) Set List 01 99 Blues 02 Individualists 03 Complication Shakedown 04 約束の橋 05 Someday 06 New Age 07 国のための準備 08 アンジェリーナ 09 Hobo King Band メドレー DVD『星の下 路の上』初回限定盤を購入する。 |
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