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仲井戸"CHABO"麗市 TOUR 2003 'Fight'ing Guitar MAN |
2003年11月1日(土) 南堀江Knave(ネイブ) 仲井戸"CHABO"麗市(Vocal/Guitar) たつのすけ(Keybords) Set List(暫定) 01 My Work Song(労働歌) 02 唄 03 Born in 新宿 04 打破 05 BLUE MOON 06 風景 07 サイクリング 08 カビ 09 I Think Richard Manuel(リチャード・マニュエルに捧ぐ)(新曲) 10 Twilight 11 遥かな手紙〜ニジェールから〜 12 アメリカン・フットボール 13 Autumn Rain(Poetry Reading) 14 My R&R 15 エピローグ 16 花園神社(Poetry Reading) 17 ガルシアの風 Encore 18 BLEUS IS ALRIGHT 19 働き蜂 20 ティーンエイジャー 21 Saturday Night 22 悲惨な戦争/In My Life/Oh My Love 23 今、I LOVE YOUを君に(新曲) 24 Feel Like Going Home 25 Song for you 26 ハレルヨ この夏に開催されたイベント"ONE NITE SUMMERTIME BLUES"で仲井戸"CHABO"麗市を見たとき、彼のギターのヘッドから羽根かざりのように葉っぱのついた木の枝が延びていた。それを見て僕は彼がビートニクなんだと思った。ベレー帽や破れたTシャツなどの独特なファッションはビートニクからの影響なのかもしれないとその時気がついた。僕は仲井戸"CHABO"麗市のことをまだまだ理解出来ていなかった。 仲井戸"CHABO"麗市のライヴを体験することは彼の半生を追体験することでもある。「Born in 新宿」では"俺は生まれた新宿 1950年....."と歌われる。そこで聴衆は彼の出自を知ることになる。1950年、新宿で生まれた彼が長嶋茂雄やロック・ミュージックに出会い、やがてギターに夢中となる少年期が「Born in 新宿」で歌われる。 イリュージョンを題材とした「風景」ではCHABO BANDのたつのすけがキーボードを披露。幻想的な演奏は素晴らしかった。たつのすけは他にも郷愁を感じさせるアコーディオンで仲井戸"CHABO"麗市をサポート。まるで絵を描くように淡くそして深い彩りを楽曲につけていた。 ロック・ミュージック、とりわけビートルズやストーンズ、キンクスといったビート・グループや、ジミ・ヘンドリックス、ドアーズなど彼のロック体験が反映された楽曲を通して仲井戸"CHABO"麗市のアイデンティティが明らかになる。「ガルシアの風」のガルシアとはグレートフル・デッドの故ジェリー・ガルシアのことだ。決定的なのはビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、ミシシッピー・デルタ・ブルースの名が登場する「My R&R」。『ロックの感受性』を音楽で体験するようだった。 今回、新曲として披露された「I Think Richard Manuel」はザ・バンドの故リチャード・マニュエルに捧げられた楽曲。ザ・バンド解散後、ロビー・ロバートソン抜きで再結成し、日本公演を大成功で終えた後のアメリカ・ツアーで冷たい現実を目の当たりにし、失意の中で自死を遂げたエピソードが語られた。曲の内容も確かそんな繊細な心のリチャード・マニュエルを歌ったものだった。続けて披露されたザ・バンドのカヴァー「Twilight」は歌詞にザ・バンドの曲名が織り込まれていた。またPPM(ピーター,ポール&マリー)のカヴァー「悲惨な戦争」のエンディングにはビートルズの「In My Life」とジョン・レノンの「Oh My Love」が挿入されていた。これらの楽曲は現代の社会に直接言及した歌詞を持つ。団塊の世代の心の叫びともいえる歌詞は胸を打った。 アンコールでチャーリー・リッチのカヴァー「Feel Like Going Home」が歌われる頃、誰もが自分の帰る場所を意識する。孤独な旅を続けてきた魂は帰り着く場所を知っている。「Song for you」では"目にするもの 耳にするもの 手にするもの そして感じるもの すべてを伝えたいのさ"と歌われ、"明日は俺達国境を渡ってゆく"と真直ぐ前を見ながら力強く言葉が放たれた「ハレルヨ」。たった一人で3時間半以上も歌いギターを奏でる仲井戸"CHABO"麗市は殉教者のようだ。 フィナーレの「サンキューーーーー」という叫び声の後、大音量でながれるルイ・アームストロングの「What A Wonderful World」は最高だ。辛いことが多いけれど、それでも本当に世界は素晴らしいと心から思ってしまうからだ。僕はその瞬間いつも感動する。 ■■■DVD■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 『TIME 2001-2003 Feel Like Going Home』を購入する。 ■■■COPY CONTROL CD■■■ 『TIME』を購入する。 ■■■CD■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 『CHABO’S BEST HARD&Heart(HARD編)』を購入する。 『CHABO’S BEST HARD&Heart(Heart編)』を購入する。 『GOLDEN☆BEST ELEC YEARS RECOLLECTION』を購入する。 リチャード・マニュエルのソロ・ライヴCD『Wispering Pines』を購入する。 ■■■BOOK■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 『ロッ クの感受性―ビートルズ、ブルース、そして今』を購入する。 『一 枚のレコードから』を購入する。 |
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| 仲井戸"CHABO"麗市 Solo Night [I am a MAN] |
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2001年10月3日(水) ミナミアメリカ村 BIG CAT 整理番号 133 仲井戸"CHABO"麗市(Vocal/Guitar) Set List 01 I Am A Man 02 平和ブルース 03 糧 04 荒野で 05 Voltage 06 Good Day 07 BLUE MOON 08 BGM 09 女の子(Girl) 10 慕情 11 スケッチN.Y. '98 12 悲惨な戦争 13 男もつらいよ(but don't give up !) 14 打破 15 アメリカンフットボール 16 スケッチ '89・夏 17 ひととき 18 大切な手紙 19 いつか笑える日 20 エピローグ Encore 21 Blues Is Alright 22 Walkin' By Myself 23 Who'll Stop The Rain 24 ガルシアの風 25 Power 26 Feel Like Going Home 27 My Work Song この夏に発売された、仲井戸"CHABO"麗市デビュー30周年・50 Day's Live"My R&R"TOURのドキュメンタリー・ビデオ『STAGE FRIGHT』には、軽井沢の万平ホテルで撮影したインタビューが収録されている。そのインタビューの最後の質問「人生で大切なものは何か」に、仲井戸"CHABO"麗市は「言葉にするとうまく伝わらないかもしれない...」と話し、やがて無言のまま俯く。結局、ビデオではその質問の答えは提示されないまま終わるのだが、その答えを見つけたくて、再びビデオを巻き戻し再生してしまう。いろいろと推測するのは簡単だが、出来るだけ真実の答えに近づきたいと思う。あの沈黙の後、仲井戸"CHABO"麗市は何を言ったのだろう。 The Sky Is Crying 9月11日、アメリカを襲った同時多発テロ事件。その前と後では何もかもが変わってしまった気がする。この日のステージも仲井戸"CHABO"麗市が登場する前に、ローラ・ニーロの「New York Tendaberry」がながれた。開演前の最も気持ちが盛り上がる時間に、その曲は場内の空気を浄化するように響いていた。誰もがあのテロ事件があったニューヨークのことを想ったに違いない。仲井戸"CHABO"麗市もまたそうなのだと思った。こういう世の中を震撼させたショッキングな事件の後、素知らぬ顔でやり過ごすことなど出来ないのだ。2曲目に歌われた「平和ブルース」、また同時多発テロ事件に言及した後の「スケッチN.Y. '98」、続いてのプロテスト・ソング「悲惨な戦争」(昔、聴いたPPMの曲を思い出し、それに今回詩をつけたという)を歌うことで、それは証明されていた。 ジョン・レノン しかし、この夜の仲井戸"CHABO"麗市は、不安定な世界情勢にずっと神経を尖らせていたわけではない。例えば近づく誕生日について楽しい話もしていた。ビートルズのカバー「Girl」を演奏する時、ジョン・レノンと同じ日(10月9日)に生まれたのが昔から自慢だった、ずっとビートルズを聴いていて、この曲だけはそれまでと違うタッチでジョンを感じた、と話していた。続いてインストゥルメンタルで「Oh My Love」(ジョン・レノン)をつま弾く。そういえば「Good Day」という曲でビートルズの「Here Comes The Sun」をチラッと弾いたり、昨日、月がきれいだったからと歌いだした「慕情」では、「In My Life」が間奏に挿入されていた。ギターの音が本当に美しく、闇の中に溶け込んでいくようだった。 また、「スケッチ '89・夏」、ポエトリー・リーディング「ひととき」を、是非続けて聴いてほしいと披露。「スケッチ '89・夏」について、ジョンは俳句に凝っていたらしいけれど、オレの親父は俳人で、昔、その親父の俳句から曲を書いたことがある、共作したんだと話していた。「ひととき」は浅川マキと共演した時に作ったという(今年の3月、鎌倉芸術館)。詩人としての仲井戸"CHABO"麗市がクローズアップされた瞬間だった。 いま信じていたい その後の新曲「大切な手紙」も長い詩を曲にしたもので、'60年代の中頃から全共闘、学生運動の終焉を経て現在へと辿り着く半生が、友人への手紙という形式をとって歌われる。切実な想いが伝わってくる。おそらく仲井戸"CHABO"麗市にとっても大事な曲となることだろう。アンコールではお馴染みのナンバーが続くなかで、深い感動が最後に待っていた。グレートフル・デッドの故ジェリー・ガルシアにインスパイアされて書いた曲「ガルシアの風」は、昔、子供だった大人や未来へ向かって歩いていく子供たちのために歌われる。ジョン・ホールのカバー「Power」は、もともと原発のことを歌った曲だけれど、違う歌詞をつけたそうだ。歌や言葉はもどかしいけれど、でも歌うと話しながら披露された「Power」はこんな歌詞になっていた。 "世界という庭に/音楽という花/咲かせる希望/いま信じていたい" "世界という丘に/音楽という風/吹かせる希望/いま信じていたい" そして、みんな世界中の人が大好きなところへ帰ると紹介されたチャリー・リッチのカバー「Feel Like Going Home」。古いカントリーに仲井戸"CHABO"麗市が新たに歌詞をつけていて、郷愁を誘うメロディが胸を揺さぶる。とても感動的なナンバーだ。最後にオレの仕事の歌を歌うと「My Work Song」。アカペラの熱唱が素晴らしかった。 Don't Let Me Down 昨年の仲井戸"CHABO"麗市デビュー30周年・50 Day's Live"My R&R"TOURでは、エンディング・テーマとして、サッチモの「この素晴らしき世界」が使われていたが、今回はそれに続き、ビートルズの「Don't Let Me Down」がながれた。 音楽あるいは芸術、文化とは常に平和な状態でしか機能しない。アーティストにとってそれは無力感を感じることだろう。しかし、それでもなお表現しなければ何も伝わらないし、伝えていくことは出来ない。仲井戸"CHABO"麗市はひとりでギターを弾き、歌い続けた。長く熱く想いを伝えるべく夜の中を突き抜けていった。この夜、私は仲井戸"CHABO"麗市からたくさんの力をもらった。音楽は有事の際、形に見える貢献が出来ない。しかし、目に見えない大事な何かを伝えることは出来る。そして大切な想いというのは伝わる。そんなふうに感じた夜だった。 |
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| 仲井戸"CHABO"麗市 仲井戸"CHABO"麗市 Sweet Home[磔磔] |
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