2000年12月25日(月) 神戸チキンジョージ
Tin Pan
鈴木茂（Vocal/Guitars）
細野晴臣（Vocal/Bass）
林立夫（Drums）
久保田麻琴（Vocal/Guitar）
佐藤博（Vocal/Keybords）
浜口茂外也（Percussion）
佐橋佳幸（Guitars/Whistling）
高橋祐子（Accordion）
Guest
吉田美奈子（Vocal）
高野寛（Vocal）
開演前の会場にはクラリネットの何ともまろやかな音楽がながれている。開演予定時間の午後7時30分を過ぎる頃になると、その音楽が途切れる度に、オーディエンスが固唾を飲んで待つ緊張感が伝わってくる。入場時に購入した500mlのペットボトルを口に運びつつ開演を待つ。'89年のアルバム「omni Sight Seeing」の頃から、細野晴臣のライヴを一度は体験したいと思っていた。いつかはそんな機会が訪れるのだろうと思っていた。しかし今まで見ることが叶わずにいたのだ。今夜チキンジョージに集まった人たちの多くも、きっとそうなのだろう。あちこちで待ちわびた声が聞かれた。
Tin Panの3人だけでスタートしたステージ。2曲を終えたところで佐藤博が加わる。そして4曲目からは吉田美奈子，佐橋佳幸，浜口茂外也も。実は吉田美奈子を見るのも初体験だった。7曲目からは久保田麻琴，高橋祐子を加え、佐藤博や鈴木茂のソロ作品を披露する。
12曲目からは高野寛が登場。ライヴ参加の予定がなかったので驚きの声が会場からあがる。そして演奏されたのは「Black
Peanuts」，「北京ダック」。細野晴臣のソロから。いちばん見たかった”細野晴臣のライヴ”が展開される。この日を待っていたんだろう？-そんな問いかけを自分の中でしている。不思議に冷静なのだけど夢見心地といった感じもする。Tin
Panのライヴで正解だった、なんて思ったりしている。Tin
Panのメンバーでなければ細野晴臣の唄など聴けなかったのかもしれない。
続いて吉田美奈子のメンバー紹介を挟んで披露されたのは「White
Christmas」。もう何が何だかわからなくなりつつある。とてもうれしいのだけど何が起こっているのかが理解できてない。17曲目の「Pom
Pom蒸気」，続いての「Hand Clapping Rhumba 2000」になると興奮が最高潮に達した。
何もかもが終わったステージ。しばらく茫然としていた。さっきまで鈴木茂や細野晴臣が使っていた楽器を近くまで行ってながめる。終演後の会場にNRBQの「Christmas
Wish」がながれた時、自然に顔がほころんでいた。
Set List
01 Been Beat
02 Queer Notions
03 Fujiyama Mama
04 Flowers
05 週末
06 ほうろう
07 トム・ソーヤの日
08 Starlight Strut
09 Travellin' Mood
10 Lady Pinkpanther
11 ソバカスのある少女
12 Black Peanuts
13 北京ダック
14 White Christmas
15 Occapella
16 Bon Tempus Rouler
17 Pom Pom蒸気
18 Hand Clapping Rhumba 2000
Encore
19 東京ラッシュ
20 さよならアメリカ さよならニッポン
21 Growth |