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DARYL HALL & JOHN OATES JAPAN TOUR 2002 |
2002年4月16日（火） 大阪厚生年金会館大ホール 1階A列56番 Daryl Hall(Vocal, Guitar & Keyboards) John Oates(Vocal, Guitars) Charlie DeChante(Saxphone) "T-Bone" Wolk(Bass) Mike Braun(Drums) Jeff Catania(Guitars) John Corba(Keyboards) 1980年代の前半、MTV全盛の頃は第二次ブリティッシュ・インベイションの時期で、デュラン・デュランやカルチャー・クラブ、ポリスといったイギリス勢がアメリカのチャートを席捲していた。そんななかで唯一、ホール&オーツだけがアメリカのグループとして目覚しい活躍をしていた。当時の事を思い起こすと、ホール&オーツの音楽はRock'N Soulと呼ばれ、洗練された新しいサウンドを常にクリエイトしていた。 今回盛況のうちに幕を閉じたジャパン・ツアーだったが、ライヴで披露された曲のほとんどは全盛期(1980年代の前半)のヒット・ナンバーであった。アコースティック・サウンドを主調にして、滋味に富んだ味わい深い演奏を繰り広げた。ジョン・オーツがリード・ボーカルの「How Does It Feel To Be Back」はフォーク・ロック色がより強調された仕上がりとなり、近作からの「Want To」は熱のこもった演奏にダリル・ホールのエモーシャルなボーカルが炸裂していた。おそらくこのスタイルが現在進行形のホール&オーツなのだろう。それが最も顕著に現れていたのは新曲の「Do It For Love」で、70'sウエストコーストのSSW(シンガーソングライター)を髣髴とさせる曲調は、ホール&オーツの新しい夜明けを感じさせるような煌きに溢れ、素晴らしいハーモニーに魅せられた。 ステージの前半はギターを抱え唄っていたダリル・ホールだったが、中盤以降はキーボードを弾きながらのスタイルになり、グッとまとまりのあるアンサンブルを披露した。フィラデルフィア・ソウルを体現した「She's Gone」、サックスのソロ・プレイとギター・ソロがフィーチャーされロング・バージョンとなった「Everytime You Go Away」、ラップのように言葉を叩きつけた「I Can't Go For That(No Can Do)」、そしてダイアナ・ロス&シュープリームスの「My World Is Empty Without You」のような「Maneater」ではあのモータウン・サウンドが目の前ではじけた。 今年に入ってからホール&オーツはアメリカ各地をツアーで回り、3月にリリースされた最新コンピレーション『VH1; Behind Music The Daryl Hall & John Oates Collection』では、「Do It For Love」を含む新曲3曲を発表している。日本公演のあとは再びアメリカ各地をツアーで回り、8月にはトッド・ラングレンをゲストに迎えた共演のスペシャル・ツアーを行うという。「Private Eyes」や「Maneater」をチャートの1位に送り込んでから20年の月日がながれ、80'sの音楽が脚光を浴びる世の中に、ホール&オーツは変わらぬソウル・フィーリングを携えたまま帰ってきた。 SetList 01 Adult Education 02 Out Of Touch 03 Say It Isn't So 04 How Does It Feel To Be Back 05 Want To 06 Do It For Love 07 She's Gone 08 One On One 09 Everytime You Go Away 10 Wait For Me 11 Sara Smile 12 I Can't Go For That(No Can Do) 13 Maneater Encore 1 14 Rich Girl 15 You Make My Dreams Encore 2 16 Kiss On My List 17 Private Eyes |
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